Program for EU-Japanology Education and Research(PEJER)
メンバー紹介
 
研究紹介
 
 研究テーマは、アメリカ占領下の日本におけるジェンダー・社会政策。これまでは、占領改革が日本女性を「解放」したと評価されてきましたが、その歴史的意義そのものを再評価することが目的です。占領下の「女性解放」とは、いったいどのような意味において何を目指した「解放」だったのか。この問いを実証的に検証しています。これまでは女性労働改革に着目してきましたが、現在は、性・結婚・家族をめぐる問題に注目しています。特に占領期を日米のジェンダー観がせめぎ合う場と捉え、「家」制度を基本理念とした日本の家族が、婚姻関係を「最も私的なもの」とするアメリカの占領改革を経て、どのように変化したのかを探っています。
 
 
 
講義内容
 
 「学術コミュニケーショントレーニング」というリレー講義の科目のなかで、「英語」のパートを担当します。この科目は、日本学に関する基本概念や用語を、学術的に英語で表現するための能力育成を目的としています。そこで「英語」パートでは、「日本」は英語でどのように表現されているのか、実際の英語文献を読みながら学んでゆきます。同時に、英語論文のフォーマットや構造、また英語の表現方法などを習得し、最終的には実践的な英作文の訓練を行います(大学院英語の同時履修を推奨)。
 
 
 
メッセージ
 
 研究は、決してひとりでするものではありません。自分のなかにあるものをできるだけ多くの人たちと共有することで、研究が広がり学会が活性化されるのです。加えて、自分とは異なる視点との議論によって、個人の研究そのものも飛躍的に成長する可能性があります。そのためには、多くのチャネルや高いコミュニケーションスキルが必要になります。「学術コミュニケーショントレーニング」で、その能力を養って欲しいと思います。
 
 
 
大学院教育改革支援プログラム 関西大学EU―日本学教育研究プログラム