関西大学 社会学部 メディア専攻

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メンバー

小川 博司(おがわ ひろし)

研究業績等

  • 小川 博司(おがわ ひろし)教授
  •  東京生まれ。埼玉大学教養学部卒業。東京大学大学院社会学研究科修士課程(新聞学)修了。桃山学院大学社会学部を経て、1996年本学に着任しました。
     専門はメディア文化研究、音楽社会学で、日本ポピュラー音楽学会の立ち上げに参加しました。また、1991年、2003~04年には、リヴァプール大学ポピュラー音楽研究所に客員研究員として留学しました。
     主な著書に『音楽する社会』(勁草書房)、『メディア時代の音楽と社会』(音楽之友社)、『クイズ文化の社会学』(共編著、世界思想社)、『メディア時代の広告と音楽』(共著、新曜社)などがあります。
     現在は「ノリ」を切り口にした現代社会論に取り組むほか、メディアにおける「声」の研究、震災時にラジオが流す音楽についての調査に取り組んでいます。
     三浦先生とともに「音楽メディア研究プログラム」の運営に携わります。
黒田 勇(くろだ いさむ)

研究業績等

  • 黒田 勇(くろだ いさむ)教授
  •  1951年大阪市生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。85年京都大学教育学部助手、その後神戸女子大学、大阪経済大学を経て99年本学に着任。
     専攻は「放送の社会学」です。主として「放送の社会への影響」にかかわる研究を進め、大阪人として、「本来の」関西文化の「復興」に心を砕いています。
     95年の英国スコットランドのスターリング大学留学後は、「スポーツとメディアの関係」への関心を深め、「スポーツ社会学」分野の研究も進めています。 98年のワールドカップ・フランス大会以来、サッカーコメンテーターとしてもメディアで活躍しています。
     趣味はイタリア料理とワイン。なかでも「仔羊のロースト」はプロも驚く逸品です。 還暦を機会にフルート演奏を復活しました。かつて大学交響楽団で活躍したレベルに戻りたいと、早朝、誰もいない研究棟で猛特訓中です。
里見 繁(さとみしげる)

研究業績等

  • 里見 繁(さとみ しげる)教授
  •  「ドキュメンタリーって何ですか」と学生に聞かれて言葉を失いました。新聞、テレビがオルドメディアと言われる時代であることを思い知りました。
     気を取り直して答えるなら、客観的な視点から「映像」と「言葉」によって事実を積み上げ、社会に向けて発信する、ということになります。しかし「客観的な視点」など存在しないという人もいて、そこで、ドキュメンタリーとはつまり、実在する素材(=人や事件)に仮託した見世物(=映画)である、と言い換えることがあります。
     そんなことを学生に語り、カメラとペンを持たせ、作品を作ってもらう、そういう授業をしています。しかし、いったい、言葉で「何を」語り、映像で「何を」伝えるのか、その「何を」が、今、学生たちの内部に希薄なのです。「怒りを込めて世界を振り返れ」、そんなオルドジャーナリストの妄言で学生を奮い立たせたいと考えています。
     テレビ局時代に制作したドキュメンタリー番組はおよそ100本、芸術祭作品賞、民間放送連盟賞、ジャーナリスト会議賞、ギャラクシー賞、地方の時代賞、ニューヨークフェスティバル、アジアテレビ賞、ワールドメディアフェスティバル{ドイツ}ほか多数受賞。
富田 英典(とみた ひでのり)

研究業績等

  • 富田 英典(とみた ひでのり)教授
  •  いろんな研究をしてきました。その中でも特にいま最も関心を集中しているのがモバイルAR技術に関するメディア論です。モバイルARとは、スマートホンを使って現実空間にバーチャル情報が重ねられ、まるでそこに物があるかのように見える技術です。すでに様々な分野で実用化され、その結果、私たちの空間感覚と時 間感覚が少しずつ歪み始めています。研究室では、「なぜ」「どのように」歪み始めているのかを研究しています。具体的には、「バーチャルアイドルやARゲームの臨場感」「鉄道と観光アプリ」「地域理解に貢献するスマートホンアプリ」などの共同研究をしています。これらの一部は外部から助成金を受けています。それ以外にゼミ生は自分の研究テーマを持ち研究をしています。
     担当科目は「情報メディア論」。第13回テレコム社会科学賞奨励賞、第1回ドコモ・モバイル・サイエンス賞奨励賞を受賞。
    「楽しそうな研究でいいですね」とよく言われます。
松井 修視(まつい しゅうじ)

研究業績等

  • 松井 修視(まつい しゅうじ)教授
  •  専門は何か、と聞かれれば、「う~ん、憲法、行政法、情報法、いやメディア法かな?!」と答えたりしています。これでは聞いたほうが困りますよね。…やっぱり、専門は「情報法」というべきか。
     「情報法」とは何か。「う~ん、これはメディアにも関係あるな」、では、やっぱり「メディア法」が専門というべきか! でも、インターネットのことも話すし…。最近では、インターネット法、サイバー法など、新たな分野の研究もさかんになっている。
     このように、説明しにくい分野の研究をしています。もともと憲法・行政法に興味を持ち、表現の自由や放送の自由、外国法との関連では、フランスやドイツ、アメリカ合衆国の放送制度(広くはメディア制度)、さらには情報公開・個人情報保護のあり方などに焦点をあて、ああでもない、こうでもないと、頭を悩ませてきました。最近では、インターネット上のさまざまな人権侵害の問題をとりあげ、検討をしています。
     そして、これらの問題を考えるにあたっては、表現の自由、とくに社会における「情報の自由な流れ」を大切にするとともに、「個人情報の保護」を最大に尊重することを目標にしています。この二つは矛盾するようですけど、両者のバランスをとることがとても大事と思っています。
     この分野に興味のある人は、ぜひ、松井修視編『レクチャー情報法』(法律文化社2012年)をご覧いただければうれしいです。
三浦 文夫(みうら ふみお)

研究業績等

  • 三浦 文夫(みうら ふみお)教授
  •  1957年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、電通に入社、関西支社に配属。アジア向けの国際衛星放送(スターTV)で日本のポップミュージックを紹介する番組のプロデュース(1993年)、日本初のインターネットライブ中継(1995年)などを手がけました。最近では、PCやスマホでラジオが聞けるradikoを考案して、音楽、芸能関係者から許諾を得たり、システムを設計したりして、実用化にこぎつけました。
     インターネット黎明期から人間の意識を拡張するメディアとしての可能性に注目して、『インターネット世界への扉』(1995年 、マガジンハウス、単著)、『デジタルコンテンツ革命』(1996年 、日本経済新聞社、単著)を出版しました。
     2012年教職へ転身して、近著『少女時代と日本の音楽生態系』(2012年新書、日経プレミアシリーズ、単著)では、KPOPのビジネスモデル、日本のポップミュージックの多様性と海外進出の可能性についてまとめました。
     ポップミュージックとメディア(特にラジオ)、テクノロジーの関係を研究しています。また実践面では、音楽とメディアは極端な東京一極集中の構造なので、大阪の発信力を高める仕掛け創りを手がけています。
     また、レコーディングエンジニア、プロデューサーをめざし音響について学んでいたことが、大学での音楽映像制作実習で役立っています。実習の成果はYouTube、ニコ動にアップしていますので「関西大学社会学部メディア専攻」と検索してみてください。
     株式会社radikoフェロー、株式会社スペースシャワーネットワーク取締役、一般社団法人日本民間放送連盟ラジオメディア再価値化研究グループ座長といった役職にも就いています。音楽制作、バンド演奏(キーボード、ギター)、アート、ガーデニング、料理、ゴルフが趣味です。
水野 由多加(みずの ゆたか)

研究業績等

  • 水野 由多加(みずの ゆたか)教授
  •  広告の研究のひとつの中心は効果です。広告の効果というと端的には「モノが売れる」(販売効果)のことと思われますが、その前段には心理効果やマーケティング、そして、そもそもモノが欲しくなる、とはどのようなことなのか、といった「欲望」への理解(文化や社会についての理解)などももっと大切です。こうした広告効果の研究に、水野は広告会社の企業内研究者として約10年取り組み、その成果を『広告効果論』(2001年、電通)として公刊、その後、大学に移ってから、効果を中心として広告知識を体系化し、『統合広告論』(2004年、ミネルヴァ書房、日本広告学会賞受賞)として世に問いました。
     その後は、広告効果の前提の中でももっとも基本的な社会性(広告が社会で可能である条件)について『広告表現 倫理と実務』(編著、2009年、宣伝会議)をまとめ、20世紀的な広告が今後どのように生き延びるのか、また変化をどう見るのか、について関心を拡げ、今に至ります。書いているブログ「千里一隅」は累計500万ヒットと広告評論サイトとしては日本有数です。日本広告学会副会長。学位は「博士(商学)」(広告論の多くは商学部門ですので)です。
     広告と社会についての体系的な知識を基盤として、大学(アカデミック)での「広告についての学び」を一緒に深めましょう。
村田 麻里子(むらた まりこ)

研究業績等

  • 村田 麻里子(むらた まりこ)教授
  •  「メディア文化研究」を専門としています。中でもミュージアムという「空間メディア」について考えることは、私のライフワークです。大学で美術史を専攻したことがきっかけで、アート、視覚文化、展示空間、都市空間などに関心を持ち始めました。共著『ポピュラー文化ミュージアム』(ミネルヴァ書房)では、例えばテレビ、マンガ、映画、スポーツといった日常的な「ポピュラー文化」が、逆に「高級文化」や「純粋芸術」といったイメージが強いミュージアムの空間で扱われるようになった現象を取り上げて、その社会的意味を論じています。
     これと関連して、現代のポピュラー文化やメディア文化をめぐる表現やリテラシーに関心があります。主担当科目である「メディア表現論」と「メディアリテラシー」では、テレビや新聞はもちろんのこと、雑誌、映画、ネットに至るまで、現代の多様なメディアの文化と表現についてクリティカルに考えます。ゼミでは、ファッション誌からアイドルまで、ゼミ生たちの注目する様々なポピュラー文化現象について、フィールドワーク、文献調査、ディスカッションなどを通じて深めていきます。
山本 高史(やまもと たかし)

研究業績等

  • 山本 高史(やまもと たかし)教授
  •  「変われるって、ドキドキ(トヨタ)」、「道のさき、空のふもと(トヨタ)」、「ココロとカラダ にんげんのぜんぶ(オリンパス)」、「男をやっていると、喉が渇くことが多い(キリン)」。
     これまで30年弱の間に多くの広告キャンペーンを構築し、数々の賞(TCC、ADC、ACC、カンヌ、ギャラクシー)もいただいてきましたが、2013年新しいチャレンジを始めました。自らの専門分野として、広告クリエーティブを研究することです。
     広告とははかないもので、例えばTVCMなどは15秒で消え去ります。気づかれない新聞広告も、山のようにあります。しかしもしそこに目を止めればその向こうにある、予想もしなかったほどの豊かな情報量に、きっと驚かされます。
     広告を学ぶことは、必然的に時代や社会を学ぶことで、人間存在というものを思い知ることにもなります。
     広告に新しい視点を持ち込むことで、ユニークで妥当性の高い社会観、人間観を獲得すること。ぼくの新しいチャレンジです。
吉岡 至(よしおか いたる)

研究業績等

  • 吉岡 至(よしおか いたる)教授
  •  専門分野はマス・コミュニケーション論で、マスメディアによる世論形成やニュースが作り出す現実像など、その社会的機能について研究しています。また、メディア環境が多様化・多元化するなかで、ニュースメディアやジャーナリズムはどんな働きをしているのか、その役割を検討することにも取り組んでいます。具体的には、ニュース報道が個人や社会にどんな影響を与えているのかだけでなく、私たちがふだん利用している新聞記事やテレビ番組はどんな特徴をもっているのか、また私たちはそのメッセージをどのように読みとっているのかといったことにも強い関心をもって研究をしています。
     主な担当科目は「マス・コミュニケーションの効果」と「世論とマス・コミュニケーション」です。授業では、マス・コミュニケーションの理論や具体的な事例を検討するなかで、マスメディアが個人や社会に与える影響を学生諸君と一緒に考えています。関心のある人は、新聞を読み比べたり、テレビニュースを見比べたりしてみてください。
小笠原 盛浩(おがさはら もりひろ)

研究業績等

  • 小笠原 盛浩(おがさはら もりひろ)准教授
  •  ツイッターやフェイスブック上のコミュニケーションには、まだまだ誤解や不信感が残っています。例えば、東日本大震災直後にネットで「有毒物質を含んだ雨が降る」という「デマ」が流れたことが問題視され、「デマにだまされないように気をつけなさい」と言われます。ただ「デマ」の内容をよく調べると、情報不足のなかで人々が状況を理解するために情報を交換しあう、助け合いとしての側面も見えてきます。
     インターネット・コミュニケーション研究で面白いのは、アンケート調査やネットのログなどをもとにその実態やメカニズムを説明していくと、「常識」的な見方が変わっていくところです。私が担当する「インターネット・コミュニケーション論」の講義やゼミでも、学生がネットに対して抱いている「常識」をどんどん崩し、ネットのイメージを再構築してもらおうとしています。
     インターネット・コミュニケーションに関心を惹かれたなら、研究業績等(学術情報システム)からリンクされている論文(「日本のブロゴスフィアにおける政治系有名ブログの影響」)などにも目を通してみてください。
守 如子(もり なおこ)

研究業績等

  • 守 如子(もり なおこ)准教授
  •  みなさんにとってマンガやアニメは身近なメディアではないでしょうか? 私は、マンガの中で、「男らしさ・女らしさ(ジェンダー)」や「性(セクシュアリティ)」に関わることが、どのように表現されているのか、読者はどのようにそれを読み解いているのか、といったことを研究しています。これまで書いたものには、『女はポルノを読む-女性の性欲とフェミニズム』(青弓社 2010年)、「マンガ表現学の視点から見たやおい」(『ユリイカ』2012年12月号)などがあります。
     主な担当講義「メディアとジェンダー」でも、身近で具体的な題材からジェンダーやセクシュアリティについて、社会学やメディア研究の成果を踏まえつつ、受講生のみなさんとともに議論を深めています。ゼミでは、各自が興味に基づき、現代の多様な雑誌――マンガ雑誌、ファッション誌、テレビ情報誌、エンタメ誌、タウン誌、アイドル雑誌、各種専門誌…など――に関する研究をすすめています。
劉 雪雁(りゅう しゅえいえん)

研究業績等

  • 劉 雪雁(りゅう しゅえいえん)准教授
  •  北京生まれ、上海と北京育ち。中学・高校時代に見た日本のテレビドラマや京都の風景写真が、日本語を勉強しようとするきっかけとなりました。大学卒業後、留学のために来日し、東京大学大学院でメディア論を専攻しました。その後、東京大学社会情報研究所、大学院情報学環助手、(財)マルチメディア振興センター客員研究員などを経て、本学に着任しました。また、BBCワールドサービスの日本担当ストリンガーも長年勤めていました。
     専門分野は国際メディア論で、激変する中国のメディア、それと連動する中華圏やオーバーシーズチャイニーズのメディアを多様な角度から実証研究を行っています。ゼミでは、メディアの報道が外国イメージの形成にどんな影響を与えているか、日本の文化や日常を外国の人々に伝えるために、メディアをどのように活用したらいいかなど、ゼミ生たちと一緒に現地調査や留学生との対話を通じて、さまざまな課題に取り組んでいます。
     主な担当科目は「プリント・ジャーナリズム制作実習」と「国際コミュニケーション論」。
溝口 佑爾(みぞぐち ゆうじ)
  • 溝口 佑爾(みぞぐち ゆうじ)助教
  •  1983年生まれ。北海道出身。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程を経て、2016年より本学に着任しました。
     もともとは理論社会学やアンケート解析を勉強していました。2011年に東日本 大震災が起こった際にボランティア団体を立ち上げ、その後は活動を実践しながらWeb時代の災害ボランティア研究を行っています。
     もう1つの研究対象は写真です。震災の直後、被災地で目の当たりにしたのは家族の思い出が詰まった写真を必死に探す人々の姿でした。そこで津波に流された写真約75万枚を洗浄・デジタル化・データベース化し、持ち主に返す活動を始 めました。なぜあれほどまでに写真が求められたのか。ボランティア活動をきっかけに、情報化社会の中で写真が持つ意味を考え始めました。
     主な担当科目は「メディア研究方法論」と「メディア調査実習」です。これまでの経験を活かしながら最先端の分析手法について伝授します。