プロフィール

蜷川順子写真 蜷川順子
関西大学 文学部 総合人文学科 芸術学美術史専修

これから美術史研究を志すみなさんへ

木石を削ったり、それに色を塗ったりして、それを単なる物質ではなく精神的存在として見ることは、人間にしかできない、高度に文化的な営みです。そのような、さまざまな営みの果てに在るものが芸術作品です。

美術史研究では、作品への無数の関わりを整理し、意味を見出し、物語にしていきます。
そのためにも、作品を良く見ることはとても大事です。時間をかけてというより、たとえ時間は短くても、考えながら、作品と対話しながら見るのです。それが伝えたいこと、それが伝わってくるあり方が、多くの場合、作品の価値であり、新しさです。同じように、先行研究にあたることはとても大事で、それは言わば、その研究者との対話です。論文を通して対話する中で、研究者の思いや、言い尽くせたこと、言い切れなかったことがわかってきます。それを受け留めていくのです。

情報があふれかえっている時代と言われますが、これまでもそうだったように、能動的かつ積極的に探究しなければ、本当に欲しい情報へは辿り着けません。押し寄せてくる情報—多くの場合、情報発信をしている人々がいるのですが—に、無批判に身をゆだねていると、いつの間にか思いもかけなかったところに、押し流されていきます。
ある意味で美術史研究は、そうならないための訓練、つまり、研究者主導のもとに情報をかき分け、本当に必要なことをとらえ、卒論という意味のある総体を築き上げる訓練でもあるのです。大げさですが、大学生のときに、このような体験をしたかどうかで、その後の人生が変わってくるかもしれませんね。流されることなく物事を見極める個々の力を学んで欲しいと思います。

大変なことのように思えるかもしれませんが、味わえる達成感はひとしおです。是非一度気軽に研究室を訪ねてきてください。

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所属学部・学科等 文学部 総合人文学科 芸術学美術史専修
職名(資格) 教授 2007年 4月 1日
出身学校・専攻 京都大学農学部農芸化学科 1977年卒業
京都大学 文学部 哲学科 美学美術史学専攻 1981年 卒業
出身大学院・研究科 京都大学 博士課程 文学研究科 美学美術史学 1986年 単位取得満期退学
取得学位 文学修士 1983年 3月 美学・美術史 京都大学
博士 2011年 5月 芸術学 ヘント大学(ベルギー)
専門分野 美学・美術史
芸術学・芸術史・芸術一般
美学(含芸術諸学)
使用する外国語 論文執筆外国語: 英語
研究経歴 ヤン・ファン・エイク、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、メムリンク、ボスを中心に初期ネーデルラント絵画の諸問題を研究。
非常勤講師担当経歴 大阪大学、関西学院大学、京都造形大学、京都芸術短期大学、
京都精華大学、近畿大学、金蘭短期大学、明治学院大学(五十音順)
所属学会 所属学会・団体名 役職名(役職在任期間)
美学会 幹事(2001年 〜 2004年)
美術史学会 常任委員 (2003年 〜 2009年, 2012年 〜 )
西支部編集事務局(2008 〜 9年)
全国大会担当委員(2013年)
日仏美術学会 -
デザイン学会 -
国際美学会 -
ネーデルラント美術史学会(HNA) -
社会活動 日本学術振興会科学研究費委員会専門委員他
学内活動 専修代表者、入試委員、東西学術研究所研究員、教員組合同好会「芸術に親しむ会」会長他

PHOTOGRAPH 海外活動フォトグラフ

  • 2013 グダンスク
    2013 グダンスク
  • 2013 クラクフ
    2013 クラクフ
  • 2012 ウィーン
    2012 ウィーン
  • 2012 クトナー・ホラ(チェコ)
    2012 クトナー・ホラ(チェコ)
  • 2012 プラハ
    2012 プラハ
  • 2011 メキシコ
    2011 メキシコ
  • 2010 北京
    2010 北京
  • 2010 ベルリン
    2010 ベルリン
  • 2009 ベルギー
    2009 ベルギー
  • 2008 フィリピン
    2008 フィリピン
  • 2008 メルボルン
    2008 メルボルン
  • 2007 アンカラ
    2007 アンカラ
  • 2007 エフェソス
    2007 エフェソス
  • 2003 ベルギー
    2003 ベルギー