AGxKANSAI 2022 Art and Philosophy in the 22nd Century After ARAKAWA+GINS

会期: 2022年3月11 - 15日 会場: 京都芸術大学(対面+オンライン)

事前録画つきラウンドテーブル (E/J)
別種の知ること

*事前録画+オンライン、日英通訳つき

イントロダクション

※日本語字幕つき

ドン・バード「ラディカルな再秩序化(つまり、すべてについての)──著書『別種の知ること』(仮題)に向けてのノート」

※日本語字幕つき

[参考資料]
A Radical Reordering (of, well, Everything): Notes toward a Book to be entitled, Another Way of Knowing

アラン・プローム「荒川とギンズの作品における手続き的建築とその効能について」

※日本語字幕つき

[参考資料]
On Procedural Architecture and Efficacy in the Work of Arakawa and Gins

ジョンディ・キーン「How-to Know-how──生きることの実現に向けて荒川とギンズが課することと問うこと」

※日本語字幕つき

[参考資料]※3/12更新
How-to Know-how: The Taskings and Askings of Arakawa and Gins towards the Realisation of Living

パネルディスカッションの3人のメンバーは執筆中の共著の文脈で、荒川とギンズの仕事を「別種の知ること」のプロジェクトと捉えて議論する。つまり、文化や人間の歴史に通常のものとして深く埋め込まれた認識論的前提を覆すものとして議論する。この知ることの新しいあり方は、言説と実践を首尾一貫性と閉鎖性の論理から、プロセスと手続きの論理へと置き換えるものである。それはラディカルなプラグマティズムを追求し、ラディカルな命令を伴う。たえず行動せよ。そうすれば、次に行動する方法がより多く存在するようになる。
ドン・バードは、荒川とギンズのプロジェクトを、『意味のメカニズム』の発展形として捉え、その見通しについて語る。『意味のメカニズム』という作品は、理解可能性と意味という概念を、その構成要素となっているプロセスと手続きに解きほぐすものである。論理から意味へ、一貫性と普遍性から独自な事象、手続き(アルゴリズム)、非一貫性への移行が、A+Gのプロジェクト全体を特徴づけるものである。
アラン・プロームは、芸術、建築、哲学の歴史において、A+Gが行っているユニークな提案、すなわち、手続き的建築に注目する。また、ランディング・サイト理論(バイオトポロジー)と建築する身体を、死ぬことを克服するための建築の基盤として検討しながら、理論と実践における彼らの提案の有効性を問う予定である。
ジョンディ・キーンは、「切り閉じ」のプロセスと手続きに注目し、この鍵概念──覚知の諸断片を結びつけかつ切り離すという概念──が、A+Gの作品の身体全体の促しへと反応することに関わる知覚と行動の様式の内部における、またそれらをまたがった、活動をどのように伝えているのか、それについて考察する。
このパネルでは、生きることを解体し、再構築し、再考案する用意ができている新しい世代のコーデノロジストのために、荒川とギンズのアプローチの妥当性について、改めて焦点を当て、再考することを提案する。

ドン・バードは、詩人であり、複雑な知性の進化が4万年以上にわたる一般化に置き換えられてきた過密な地球を不安な気持ちで観察している。彼はニューヨーク州立大学アルバニー校の名誉教授で、同校で42年間文学を教え、長編詩集『The Great Dimestore Centennial』(1986)、『The Poetics of the Common Knowledge』(1994)などの詩、エッセイ、書籍を出版している。
https://en.wikipedia.org/wiki/Don_Byrd

アラン・プローム(博士)は、ベルリン在住のアーティスト、研究者、教育者。知ることと意味することの空間性に関する研究により、荒川とギンズの作品に出会い、2004年以来、アートとデザインの文脈で学生たちに教えている。 The Body Building Project(2007/2014)、Reading Room展(2008), そして2011年から継続中の構築詩、The Tubular Loomで、実践における手続き性を探究している。A+Gに関する過去のカンファレンス(2005年、2008年、2010年)と2014年のマドリン・ギンズの葬儀でスピーカーを務め、4日間のイベント「The Proceeding Procedure」を組織し、2号からなる雑誌『Procedures』を公刊した。
http://www.alanprohm.com
https://proceduresjournal.com/2014event/
https://proceduresjournal.com/

ジョンディ・キーン(博士)は、アーティスト、独立研究者。1981年以来、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアで展示、公演、出版、講義を行っている。博士論文「Arakawa and Gins: The Practice of Embodied Cognition」(2006)をきっかけに、AG2(第2回荒川+ギンズ国際カンファレンス)でのReading Room展(2008)、AG3カンファレンス(2010)、Unruly Techniquesシンポジウム(2014)、第2回国際カンファレンスBody of Knowledge: Art and Embodied Cognition(2019)を共同企画した。Kaya Barryとの共著に『Creative Measure of the Anthropocene』(2020)がある。
http://jondikeane.com/
http://www.architectural-body.com/?page_id=4035

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