KansaiUnivercity Program for EU-Japanology Education and Research(PEJER)

KUワークショップ

国際ワークショップ「第4回KUワークショップ in デュッセルドルフ大学」実施報告

去る2011年10月31日(月)、関西大学大学院文学研究科副専攻「EU-日本学」では、国際ワークショップとして、ドイツのデュッセルドルフ大学を会場に「第4回KUワークショップ in デュッセルドルフ大学」を開催しました。

デュッセルドルフ大学現代日本研究科とは、2009年度以来、本副専攻開講の「日本学学術コミュニケーション・トレーニング」科目においてTV会議を継続的に実施してきています。また、2010年度には、「第3回KUワークショップ」において初めて同大学との間で「TV会議セッション」が設けられ、2011年度には、「TV会議シンポジウム」を実施しました。今回の「第4回KUワークショップ in デュッセルドルフ大学」は、このような交流と経験の積み重ねの上に実施されることになった新たな取り組みです。

本ワークショップでは、下記のタイトルで本学大学院生の木村洋平氏・西又悠氏、藤本雄馬氏が研究報告を行い、これに対して本学大学院生とデュッセルドルフ大学現代日本研究科の大学院生がコメントしました。

 「大学生の歴史認識からみる日本における歴史教育の課題」

 「An observation about usages of the word “moe” as a slang: The differences of the usages in English and in Japanese, and the ongoing expansion of the usages in Japanese」

日本の歴史教育や「萌え」という言葉に代表されるオタク文化に関する本学大学院生の研究報告は、デュッセルドルフ大学の大学院生の関心を喚起し、活発な議論が行われました。ドイツにおける事例との比較対照を通して、日本の歴史教育の課題がより浮き彫りになり、特定の文化に対する態度の違いが明らかになるでしょう。

これまでTV会議というバーチャルな場のみで交流を行っていた双方の大学院生が、時空間を共有することでさらに親睦が深まりました。特に、歴史教育は2011年度秋学期のTV会議のテーマとして引き続いて議論されることになりました。

なお、本ワークショップの成果報告書『関西大学大学院文学研究科副専攻「EU-日本学」平成23年度活動報告書 第4回KUワークショップ in デュッセルドルフ大学報告論文集』が2012年3月に刊行されました。