EU-日本学教育研究プログラムにとって、EU内で日本学のパートナーを得ることは必須の条件である。とくに関西大学とルーベン・カトリック大学で行なわれる日本学ワークショップは、双方の院生が交流する場であり、そこにEU内諸大学の日本学科で学ぶ院生が姿を現すことが不可欠である。その共同の枠組みつくりのために、12月9日~15日、杉谷眞佐子教授(EU-日本学学術コミュニケーション・トレーニング主幹)とともに下記の大学・機関を訪問し、関係の先生方と面談、協議した。その際、新たに、英語と日本語併記の形で作成したEU-日本学教育研究プログラムのリーフレットを提示し、説明を加えた。
デュッセルドルフ・ハイネ大学 |
現代日本研究科 |
島田信吾教授
藤田香織日本語講師 |
ケルン大学 |
日本学科 |
Franziska Ehmche教授 |
国際交流基金ケルン日本文化会館 |
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上田浩二館長 |
ルーベン・カトリック大学 |
日本学科 |
Willy Vande Walle教授
Dimitri Vanoverbeke教授
R.A. Nele Noppe氏 |
どの大学でも、本プログラムへの関心は高く、ボローニヤプログラムのもとでEU内に統一的な学部・大学院制度が導入されている事情から、それに合わせて連携を図りたいとの意向が表明されるところもあった。協議の中心である二度のワークショップへの参加については、積極的に協力するとの返事をすべての大学から得た。一方、日本への関心の減少から、日本学科の再編が急速に進んでいる(とくにドイツ国内)との説明を受けたが、それに対応する日本学関係者の苦労が伺われた。(藪田貫 記)
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