Program for EU-Japanology Education and Research(PEJER)
日本仏教と日本の食文化史・生活史を考察するために必要な体験学習
 
 
 

実施担当者
米田文孝(「日本学フィールドワーク」主幹、歴史学専修教授)、西本昌弘(歴史学専修教授)、長谷洋一(芸術学美術史専修教授)、大島薫(国語国文学専修教授)(25日のみ)、ネラ・ノッパ(ルーヴェン・カトリック大学 関西大学日本・EU研究センター特別学術職員)(25日のみ)、豊山亜希(関西大学EU-日本学教育研究プログラム リサーチ・アシスタント〈当時、現ポスト・ドクトラル・フェロー〉)

参加学生:12名
(内訳)

専修

平成20年度
大学院入学予定者

修士課程

博士課程

交換受入留学生

国語国文学

0

5

2

1

8

歴史学

1

2

0

0

3

芸術学美術史

0

0

1

0

1

合計

12

実施行程

平成20年
1月24日(木)

午後

関西大学に集合、電車で奈良へ移動~奈良県立美術館見学~正倉院見学~奈良市内に宿泊

平成20年
1月25日(金)

午前

興福寺国宝館見学~東大寺巡検(西大門址・西塔址・二月堂等)

午後

名勝大乗院庭園文化館にて歴史建造物に関する講義を聴講後、奈良町巡見(元興寺・奈良町物語館・元興寺塔址・ならまち格子の家等)~電車にて移動し、関西大学へ帰着後解散

実施内容報告
「日本学フィールドワーク」科目では、平成20年度副専攻科目の履修希望者を対象に、模擬授業の一環として、平成20年1月24日(木)~25日(金)の2日間、奈良市内においてフィールドワークを実施しました。雪が舞い散る厳寒の中、本学OBの学芸員の案内による奈良県立美術館のバックヤード見学を皮切りに、正倉院、興福寺国宝館、東大寺(西大門址・西塔址・二月堂など)、奈良町と、奈良市内をフィールドに実地調査の醍醐味充分の行程となりました。巡見先には、一般見学が認められていない史跡や施設が少なからず含まれており、参加者は貴重な実見機会に何を見聞するのか、また自らの足で得た資料がいかに重要であるか、といったフィールドワークの意義を体験的に学習しました。また参加者には担当教員より、「800語程度の英文レポート提出のこと」との課題通達が事前に出されていたため、参加者は各巡見先で英語の案内版を書写あるいはデジタルカメラで撮影、外国人用の英文リーフレットを入手するなど、本プログラムの趣旨である「日本学の国際発信力」を実践的に体感する場ともなりました。
さらに参加者の多くは平成20年度に正式開講した「日本学フィールドワーク」科目に履修登録しており、院生自ら企画・立案するフィールドワークの実施にあたり、模擬フィールドワークが、彼らの調査研究におけるモチベーションや問題意識を向上させる一助になったという点で、非常に大きな収穫を得た模擬授業となりました

 
 
 
 
大学院教育改革支援プログラム 関西大学EU―日本学教育研究プログラム