中国近世語語彙関連辞書の総合検索
中国近世語語彙関連辞書をweb上で一括検索し、その掲載個所を一覧できるようにしています。
収録している工具書および略称は以下の通りです。
書名 | 略称 |
---|---|
敦煌變文字義通釈(蔣禮鴻 第6版 1997) | 蔣 1997 |
敦煌文献語言詞典(蔣禮鴻 1994) | 文献 1994 |
唐五代語言詞典(刘坚 江蓝生 1997) | 唐五代 1997 |
詩詞曲語辭匯釋(張相 1977) | 詩詞曲 1977 |
詩詞曲語辭匯例釋 増訂本(王鍈 1986) | 例釋 1986 |
唐宋筆記語辭匯釋 修訂本(王鍈 2001) | 筆記 2001 |
なお各語彙項目の備考欄に以下2種類の総合辞書のページ数を付記してあります。
書名 | 略称 |
---|---|
近代漢語詞典(白維国 2015) | 白 2015 |
近代漢語大辞典(許少峰 2008) | 許 2008 |
また、詩詞曲の語彙については、《诗词曲语辞集释》(王锳 曾明德 1991)巻末附録の<张相《诗词曲语辞汇释》等十种著作笔画索引>が非常に有益です。併せて参考にされるとよいでしょう。さらに上記6種以外の工具書についても今後順次増やしていく予定です。
- *音表記部分は中古漢語音を軸に整理中にて現在空白になっていますが随時追加していきます。
【付記】本頁は科研費「挑戦的研究(萌芽) 課題番号(17K18496)研究課題:中国口語語彙の音的分類方法確立のための予備的研究(2017-06-30 – 2020-03-31)」の研究成果の一部である。
プロフィール
関西大学外国語学部教授。(2005年4月~)
詳しいプロフィールは、教員が語る専門領域の魅力 vol.6 玄 幸子 教授をご覧ください。
研究紹介
中国語の歴史的研究をしています。規範としての文言ではなく、口語研究を中心にするため、敦煌文献をはじめ宋詞、禪語録、近代白話資料;周辺資料である朝鮮資料(『老乞大』『朴通事』など)を研究対象としています。
業績一覧
編著書
単著
- 『『語録解』研究―李氏朝鮮において中国語口語辞典はいかに編まれたか―』、単著、関西大学出版部、2012年
共著
- 『内藤湖南 敦煌遺書調査記録 續編――英佛調査ノート』(共著者:高田時雄)、関西大学出版部、2017年
- 『内藤湖南敦煌遺書調査記録』(共著者:高田時雄)、関西大学出版部、2015年
- 『宋代の詞論――張炎『詞源』――』(共著者:明木茂夫 澤崎久和 萩原正樹 保苅佳昭 松尾肇子)、中国書店、2004年
- 『敦煌への道』(共著者:關尾史郎)、新潟日報事業社、2002年
- 『老乞大 朝鮮中世の中国語会話読本』(共著者:佐藤晴彦・金文京)、平凡社(東洋文庫699)、2002年
編著
- 『続 中国周辺地域における非典籍出土資料の研究』、東西学術研究所研究叢書2020年、関西大学出版部
- 『中国周辺地域における非典籍出土資料の研究』、東西学術研究所研究叢書2017年、関西大学出版部
論文ほか
関西大学学術リポジトリ他webで公開されているのは次の通り。
単著
- 敦煌変文に於ける“V取”について 1986 年 1986 巻 233 号 p. 120-129
- 敦煌変文に於けるV得について 1985 年 1985 巻 232 号 p. 69-79
- 日本對俗字的接受與應用 : 以年齡代稱與賀壽爲例
- 中国語音別配列歴史口語辞典編纂の構想
- ベルリン国立図書館所蔵トルファン文書Ch1421(TIIT2068)に関連して
- 『廬山遠公話』校訂上の諸問題
- 太田辰夫「兼語動詞」再検討 中国口語研究への新視点
- 變文資料再整理―「舜子變」
- 関西大学図書館蔵抄本 『新刊監本増注司牧療馬安驥集』について
- 『老乞大』諸資料における中国語“有”字文の諸相 ―“ー壁有者” 再考
- 李氏朝鮮期中国語会話テキスト 『朴通事』 に見られる存在文について
- 現代中国語文法化理論による近世語の態 (Voice) の分析
- 内藤湖南の大英博物館所蔵敦煌文献(佛典・佛經)調査について
- 自主学習プログラム導入による教学効果に関する調査(中国語)(授業研究・教材開発)
- *『敦煌寫本研究年報』は創刊號から最新号まで全冊中國中世寫本研究にて公開されています。
上記以外については関西大学学術情報システムにて情報公開しています。