関西大学体育会相撲部

2015年度部員紹介profile

2015年度指導体制profile


相撲部紹介PROFILE

大学運動部として国内最古の伝統を誇る関西大学体育会相撲部をご紹介します。

相撲部の現在

関西大学体育会所属45団体のなかでも相撲部は最も少人数で小規模なクラブですが、それだけにアットホームな雰囲気が特徴です。OB・OGを含めて、家族のようにあたたかく、時には厳しく、競技者としての力量と品格の向上をめざすクラブが関西大学体育会相撲部です。120年の伝統に支えられて、千里山キャンパスの新凱風館1階には入浴施設等各種設備が完備された道場(土俵)が存在し、現役部員たちの練習の場であるとともに卒業生の心のふるさととなっています。

相撲部100年の歴史

関西大学に相撲部が創立されたのは1892年(明治25年)であると伝えられています。この当時、関西大学は「関西法律学校」として、天満興生寺にて授業を行っていました。1905年(明治38年)に「私立関西大学」と改称した本学では1907年(明治40年)から学友会が活動を開始しますが、当初は相撲部と庭球部のみが存在したといいます。1910年(明治43年)、大阪日報社の主催で関西学生相撲大会が始まり、関西大学相撲部の栄光の歴史が幕を開きます。

関西大学相撲部年表  <創部100周年記念行事実行委員会編『関西大学体育会相撲部100周年記念誌』(関西大学体育会相撲部、1992年)に基づき作成>

1892年 相撲部創部
1910年 第1回関西学生相撲大会 個人:谷口照永優勝
    第2回関西学生相撲大会 個人:戸部(谷口)照永連続優勝
1913年 第4回関西学生相撲大会 個人:山本倉一郎優勝
1917年 山田善次郎(山錦)が出羽の海部屋に入門(学生相撲出身力士第1号)
1921年 第3回全国学生相撲大会 団体:準優勝、福井清吉が第3代学生横綱に
1922年 第4回全国学生相撲大会 団体:準優勝
1923年 第5回全国学生相撲大会 竹田繁七が第5代学生横綱に
1924年 第6回全国学生相撲大会 団体:初優勝
1925年 日本学生相撲団第1回米国遠征(13名)に竹田繁七が選抜される
1930年 山田善次郎(山錦)が5月場所で初優勝
1951年 第3回全日本学生選抜相撲ハワイ遠征に宮脇久幸が選抜される
1955年 第5回西日本学生相撲新人大会 個人:寿昭夫優勝
1956年 第34回全国学生相撲選手権大会 団体:3位、個人:小川篤治3位
    第17回西日本選抜学生相撲大会 団体:初優勝、個人:寿昭夫優勝
1957年 第9回全日本大学選抜相撲七尾大会 団体:初優勝、個人:寿昭夫優勝
    第35回全国学生相撲選手権大会 団体:33年ぶり優勝、個人:寿昭夫3位
    第17回西日本選抜学生相撲大会 団体:優勝
1958年 第32回西日本学生相撲選手権大会 団体:初優勝
    第10回全日本大学選抜相撲七尾大会 団体:準優勝
    第36回全国学生相撲選手権大会 団体:3位
1959年 山村永吉(千里岩)が大相撲立浪部屋に入門
    第9回西日本学生相撲新人大会 個人:平野孝行優勝
    全日本学生選抜相撲ハワイ遠征 岡崎嘉男が選抜される
1960年 第34回西日本学生相撲選手権大会 団体:優勝、個人:平野孝行優勝
    第12回全国大学選抜相撲七尾大会 団体:準優勝
    第13回全日本学生東西対抗相撲大会 個人:平野孝行準優勝
    第20回西日本選抜学生相撲大会 団体:優勝
    第38回全国学生相撲選手権大会 団体:3位
1961年 第11回西日本学生相撲新人大会 個人:中川健三優勝
    第35回西日本学生相撲選手権大会 団体:優勝、個人:甲把辰夫優勝
    第13回全国大学選抜相撲七尾大会 団体:3位、個人:平野孝行準優勝
    第2回全国大学選抜相撲宇佐大会 団体;3位
    第10回全国選抜大学・実業団対抗相撲刈谷大会 個人:平野孝行準優勝
    第21回西日本選抜学生相撲大会 団体:優勝
1962年 第1回全国選抜大学・実業団対抗相撲河山大会 個人:平野孝行3位
    第36回西日本学生相撲選手権大会 団体:優勝、個人:平野孝行優勝
    第11回全国選抜大学・実業団対抗相撲刈谷大会 団体:準優勝
    第4回近畿学生・実業団対抗相撲有馬大会 団体:優勝、個人:平野孝行優勝
    第40回全国学生相撲選手権大会 団体:準優勝、平野孝行が第40代学生横綱に
1963年 第12回全国大学選抜相撲高知大会 個人:平野孝行優勝
    第13回西日本学生相撲新人大会 個人:古川忠優勝
1964年 第16回全国大学選抜相撲七尾大会 団体:準優勝
    第1回西日本選抜学生相撲京都大会 個人:大崎泰男優勝
1965年 第2回西日本選抜学生相撲京都大会 団体:優勝
1967年 第6回全国選抜大学・実業団対抗相撲和歌山大会 個人:大崎泰男3位
    第19回全国大学選抜相撲七尾大会 団体:3位
1973年 相撲部存続の危機、西日本大会を棄権
1982年 再び相撲部存続の危機
    第60回全国学生相撲選手権大会 連続出場表彰を受ける
1984年 第58回西日本学生相撲選手権大会 2部個人:古川博史優勝
1986年 第11回西日本学生相撲体重別選手権大会70kg未満級:佐藤直志優勝
1992年 相撲部創部100周年記念式典挙行 於:関西大学100周年記念会館


相撲部創部120年

関西大学相撲部創部120年を記念して、2013年2月、『威風堂々 関西大学体育会相撲部創部120周年記念誌』が関西大学相撲部OB会により発行されました。「1 顧問・会長・監督」「2 OB・OG」「3 現役部員」の3部に分かれて、47名からの寄稿を集めた冊子は、必ずしも順調ではなかった、しかしかけがえのない思い出を作り出してきた、相撲部とそこに集まった学生たちの歩みを描き出した記念誌となっています。
「このたび関西大学体育会相撲部は創立120年を迎えました。これは相撲のみならず、日本の大学スポーツ史上もっとも伝統ある長い歴史であるとされ、相撲部をはじめとする関西大学関係者が等しく誇りとするところです。とはいっても、近年、わが相撲部を取り巻く環境が決して容易なものでないことは、これまた多くの人の知るところでしょう。・・・運動能力以外には何も身に着けていないような学生たちを社会に送り出すことは、大学の社会的責任という点でも、そして当の学生の将来を考えても、到底許されることではないというのが関西大学の基本的な考え方であり、我々はそれを前提とした上で、相撲部の強化を考えなければなりません。・・・近年における学生気質の変化は著しく、稽古・練習ひとつを取ってみても、『昔流』ではなかなか通用しないことが多々あることも事実です。OB会をはじめとする関係者の皆様には、現役学生とともに、『120年』以後の新しい相撲部のあり方をともにお考えいただき、引き続きご支援、ご鞭撻を賜りますよう切にお願い申し上げます。」(杉本貴志「関西大学体育会相撲部創立120周年に寄せて」『威風堂々 関西大学体育会相撲部創部120周年記念誌』関西大学相撲部OB会、2013年)


以上のように、3人の学生横綱を輩出するなど戦前および1950〜60年代に栄華をきわめた関大相撲部ですが、1970年代以降、学生気質の変化と入学試験のレベルアップ・難化とともに部員不足が常態化し、相撲部は幾たびか存続の危機にさらされます。高校相撲の競技経験者がほとんどいないなかで、われわれは新しい時代の「古豪関大」相撲部のあり方を模索し、学生スポーツの模範となる文武両道のクラブとなることをめざして日々精進しています。

関西大学体育会相撲部

〒564-8680
大阪府吹田市山手町3-3-35

kandai.sumo.1892@gmail.com