FAQ

Q: VA-FDTD INTERFACEのViewerで形状が表示されません。
A: Microsoft Download CenterからDirectXエンドユーザーランタイムをダウンロードし、インストールしてください。
Q: VA-FDTD INTERFACEのViewerで形状を表示するのに時間がかかります。
A: 形状モデラで書き出したポリゴンの面要素数が多いと表示に時間がかかります。しばらく待てば表示はされますが、現状では数千個程度の面要素を扱うのが限界です。
Q: VA-FDTD INTERFACEのDiscretizationにあるTime Skipにはどんな値を入力すればよいでしょうか?
A: Time Skipは時間離散化の何ステップに1回更新を行うかを領域ごとに入力します。例えば、時間離散化幅が7[ms]でTime Skipが5に設定されている領域では35[ms]ごとに更新が行われます。均質な媒質で等間隔の空間離散化を行う場合、Time Skipには1を設定してください。位相速度の差が非常に大きい複数の領域が存在している場合や、均質な媒質であっても不等間隔の空間離散化を行う場合などには、それぞれの領域で安定となる時間離散化幅を見積もり、適切にTime Skipの値を設定することで計算負荷を減らすことが出来る場合があります。
Q: VA-FDTD INTERFACEでPMLが正常に作成されません。
A: PMLは軸に垂直な面以外には設定できません。また、領域を囲むすべての面の法線が領域に対して外向きとなっていることを確認してください。より安定したPMLの作成のために、PMLを設定したい面以外の境界条件をすべて設定した上でPMLの設定を行ってください。
Q: VA-FDTD INTERFACEでPMLの内部に別の条件を持った境界面を設定することはできますか?
A: 結論から言えばできますが、若干複雑な操作が必要になりますので注意してください。ひとつの方法は、PMLを複数に分けることです。すなわち、元々の解析対象領域を複数に分けておき、その時点で別の境界条件を持った面を設定した上でPMLを作成すれば、PML内部に境界面をつくることができます。例えば、VA-FDTD EXAMPLESに収録しているnoise_barrier_*****Hz.fdiなどはこの方法でPML内に固定境界を作成しています。もうひとつの方法は、SHAPE MODELERで形状作成をする際に解析対象領域をはみ出す形であらかじめ境界面を作っておくことです。この境界面に固定境界などの条件を設定した上で、その境界面を含む形のPMLを作成すれば、PML内部でもその境界面の設定は有効となります。この際、境界面のグループ名の先頭には"%"をつけておく必要があります。詳しくはヘルプの"形状ファイルの仕様"をご参照ください。
Q: VA-FDTD INTERFACEで設定した空間離散化幅で全長を割り切れない場合はどう離散化されるのでしょうか?
A: 例えば5.1[m]を1[m]で離散化すれば6セル作成されます。その場合、全長が6[m]の領域を解析することになりますので、結果は5.1[m]のものとは異なります。全長5.1[m]の結果を得たい場合には、全体を0.1[m]で離散化するか、もしくは、0~5[m]までを1[m]、5~5.1[m]を0.1[m]などとして離散化してください。
Q: VA-FDTD INTERFACEでMDS Parametersの"Search"をクリックした際、結果が毎回異なります。
A: MDS ParametersのSearchは毎回ランダムな初期値を元に最適化を行うため、毎回結果が異なります。納得がいく結果が得られるまで何度も繰り返しSearchを実行してください。
Q: VA-FDTD INTERFACEで複数の点(線)音源を設置することはできますか?
A: 現状では1つの点(線)音源を設置することしかできません。複数の点(線)音源を設置したい場合や平面波を再現したい場合などはFORTRAN VA-FDTD SOLVERのソースファイルを修正するなどして適宜ご自身で実装してください。
Q: VA-FDTD INTERFACEでFDSファイルの書き出しに時間がかかります。
A: FDSファイルの書き出しに必要な時間は形状モデラで書き出したポリゴンの面要素数と離散化するセル数の積に比例します。形状に曲面を含む場合などには面要素数が多くなり、また、対象最大周波数が高いとセル数が増えますので、場合によってはFDSファイルの書き出しに数時間~数日かかることもあります。現状では、数千個程度の面要素、一千万個程度のセル数を扱うのが限界です。
Q: VA-FDTD CHECKERで表示される数字は何を意味していますか?
A: "Material"を選択している場合にはVA-FDTD INTERFACEのGroupナンバーに1を足した値が表示されます。"PML Material"の場合にはPML層の識別番号、"PML Depth"の場合には対象領域から見たPMLの層の深さが表示されます。"Bondary"ではVA-FDTD INTERFACEのboundaryで設定した値が表示されます。Fixed Boundaryは"2"、Free Boundaryは"3"など、それぞれの条件に対応した値となります。値の正負は対象領域の左(下)側が右(上)側かを表しています。"Bound. Const."は境界に設定された定数の識別番号を表示します。
Q: VA-FDTD INTERFACEとVA-FDTD SOLVERに表示されているRequired Memory以上のメモリを搭載しているのですが、VA-FDTD SOLVERでの計算の際にメモリが確保できないというエラーがでます。
A: Required Memoryに表示しているメモリ量はあくまで概算値です。実際のVA-FDTD SOLVERの計算に必要なメモリ容量は表示されている値より大きい容量が必要な場合もありますので、より容量の大きいメモリを搭載した計算機を使用するか、空間離散化を粗くしてください。
Q: 固体にPMLを設定すると発散します。
A: DownloadのEXAMPLESで提供しているradiation_bend_1khz.fdiやradiation_long_1khz.fdiでもMaximum Timeを大きくすると固体のPML部分から発散します。現在、原因を特定できておらず、これらの計算の安定化が今後の課題です。
Q: MATLABを持っていないのですが、点の時間応答を見ることはできますか?
A: ParaView用の書き出しを行えば、ParaViewで任意の点の時間応答を表示することが可能です。詳細はParaViewのヘルプなどを確認してください。

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ご質問やご不明な点があれば豊田政弘(toyoda_at_kansai-u.ac.jp)までメールでご連絡ください(_at_を@に変えてください)。また、メールの件名の最初には「VA-FDTD:」と記載してください。なお、ご連絡いただいたメールのすべてには対応できない可能性があります。何卒ご容赦ください。

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