KANSAI UNIVERSITY

センター長あいさつ

yada01データ分析をベースとした商品開発や販売計画の必要性は、今では多くの企業に認知されています。私たちはこれまで、購買履歴・顧客属性が集約された膨大な量のデータをデータマイニング技術によって分析し、さらに理論化・実践化することによって、ビジネスにおいて新たなニーズや販売機会の創出に寄与してきました。今後はデータマイニングの技術を飛躍的に他分野へも拡大させ、産学連携をより強固なものにし、実データによる実証研究を加速させていきます。

私たちは今、前事業から引き続いて、文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成26年度〜平成30年度)に採択された「ビジネスにおけるデータサイエンスの深化を目指す総合的研究拠点の形成」に取り組んでいます。本事業では、多様なビジネス分野においてデータサイエンスの様々な技術を応用し、基礎技術・アプリケーションの開発、消費者行動のモデル開発、実践による検証というデータサイエンスプロセスを実現する、世界トップレベルの総合的研究拠点の形成を目指しています。

社会のニーズに正確かつ迅速に応えるイノベーションを創出するために、各専門分野における産学連携の共同研究体制を構築することによって、理論と実践のフィードバックループを実現します。具体的には、消費財流通分野における新しい消費者行動モデルを導出し、多次元時系列の購買行動モデルを構築することで、多くの企業に効率的な資源配分法を提供していきます。

データサイエンスのマーケティング応用領域のフロントランナーとして、データサイエンスの深化による研究成果を積極的に社会に還元していきます。データサイエンス研究センターへの尚一層のご理解とご協力をお願いいたします。矢田勝俊