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地理学・地域環境学教室

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大学院

大学院入試

大学院入試は関西大学大学院文学研究科でほぼ統一した形態で実施されます。また、募集要項、入試日程等の詳細は関西大学ホームページの大学院や入試情報をみてください。こここでは地理学専修の大学院入試に焦点を当てて、説明します。

入試のタイプ

大学院の入試には、博士課程前期課程は大学卒業、博士課程後期課程は大学院前期課程修了等のそれぞれの要件を充たしていれば誰でも受験することができる一般入学試験に加えて、外国人留学生入学試験、社会人入学試験の3種類の入学試験があります。博士課程後期課程の一般入学試験が年1回であるのを除けば、どのタイプの入学試験も年2回受験することが可能です。

一般入学試験、外国人留学生試験の試験科目は外国語と口頭試問(専門知識も口頭試問で問います)、社会人入試は口頭試問のみです。また、入学時期は4月と9月の2回です。なお、入試のタイプによって、合格の難易度が異なるといったことはありませんが、それぞれの受験生に対応した試験の内容が異なるだけです。なお、過去の入試問題は大学院入試グループで入手できます。

そのほか、特殊な入試として、博士課程前期課程に限って、関西大学学内進学試験および大学3回生を対象とした飛び級入学試験があります。関西大学文学部地理学・地域環境学専修の学生で大学院進学希望者は学内進学試験を受けて大学院に進学することも可能です。また、飛び級入学試験で合格した学生は今までに1名います。

受験生の多様化

2000年以前には、一般入学試験を受ける受験生の大多数が学部で地理学を専攻した学生でしたが、2000年以降受験生の多様化が進展してきました。現職の中学・高校教員、会社経営者、定年退職者など、社会人入学試験を受験する方が増加傾向にあります。なかには、30年程前に博士課程前期課程(修士課程)を修了して、リタイア後に後期課程に入学して、研鑽を積まれ課程博士の学位を取得された人もおられます。また、中国、ベトナムなど東・東南アジアからの外国人留学生入学試験の受験者も増加してきました。

一般入学試験では、地理学以外の分野を専攻してきた学生の受験が目立つようになってきました。こうした受験生の多様化が進むにつれて、大学院入試説明会に来られる方や直接教員に連絡されて事前相談・情報収集に来られる方なども増えてきています。教室としても、関西大学の地理学専修の特徴やスタッフの専門などを十分に理解してもらった上で、受験して頂くのが望ましいものと考えています。そのため受験をお考えの方には、説明会への参加や事前相談などをして頂くことをお薦めします。

また,外国人留学生などで学部時代に地理学を専門として勉強していない人には、外国人研究生制度(半年単位)があります。毎年2回大学院入試の出願時期に応募できます。受験生の多様化の進展とともに、大学院地理学専修は、留学生の増加によって国際化するとともに、さまざまな年齢層の学生が学ぶところとなってきました。従来にはみられなかった多様な学生が集うことによるメリットも少なからず生じていますが、一方では地理学に関する基礎学力不足などの問題も起こってきています。そのため、地理学のキャリアが不足する学生に対して地理学の基本的な技法や分析手法の鍛錬・レベルアップを図るメニューや現地実習調査などを用意するとともに、ゼミではきめ細かな個人指導を徹底するよう努めています。